はじめまして。たぬき課長と申します。福井県の郊外に住む30代の会社員(大阪出身)です。月3万円のインデックス投資とパスタ中心の自炊生活で、のんびりと資産形成を続けています。
このブログでは、補助金やお金にまつわる「自分ごと」の話を書いています。制度の解説だけじゃなく、自分で実際に調べて、計算して、感じたことを正直に書くスタイルです。
今回のテーマは「電気自動車への乗り換え」。よかったら最後まで読んでいってください。
テスラに初めて乗ったのは、親の車です。
2020年頃、帰省したら「車を乗り換えた」と言われました。それまで日産エルグランド(大きなミニバン)に乗っていた親が、テスラに乗り換えていた。「えっ、あの大きい車からテスラに?」と思いながら助手席に座ったら、発進した瞬間に「あ、これは違う」と感じました。静かで、アクセルを踏んだときの加速が気持ちよくて、しばらくその感覚が頭から離れませんでした。
実はテスラの株も持っています。自動運転や人型ロボットなど、人類にとって本当に有益なことをやっている会社だと思っているからです。イーロン・マスクは変わった人だとは思いますが、歴史に名前が残るレベルの人物だと個人的には評価しています。「親が乗るくらいなら、自分も真剣に考えてみよう」——そう思って調べ始めました。
私はトヨタのアクアに7〜8年乗り続けています。大学院のときに親戚から70万円で譲ってもらった車で、走行距離はもう13万kmを超えました。福井県の郊外では車がないと何もできないので、完全に生活の足です。
試乗の感動が冷めないうちに、本気でEV乗り換えを調べてみました。結論から言うと——今すぐは買えない。理由は2つです。でもその調査の過程で、EV乗り換えを考えている人が「これを知らずに買うと後悔する」という情報がいくつか見つかったので、整理しておきます。
まず、今のアクアの燃料費を正直に計算する
「EVに乗り換えたら月9,000円の節約になる」という情報をよく見かけます。あれは燃費15km/L想定の一般的なガソリン車の話です。
アクアの燃費は27km/L。元々の燃料費が少ないぶん、EVとのコスト差は縮まります。
私の月間走行距離は500〜1,000km(通勤なし・買い物・ゴルフ・帰省が主な用途)。ガソリン代175円/Lで計算するとこうなります。
| 月走行距離 | アクアのガソリン代 |
|---|---|
| 500km | 約3,200円 |
| 750km(平均) | 約4,900円 |
| 1,000km | 約6,500円 |
月約5,000円が実態です。「毎月1万円かかる」とよく言われますが、アクアはそこまでかかりません。
EVに乗り換えた場合の試算はこうなります。
| アクア(現在) | EV(試算) | |
|---|---|---|
| 月々の燃料費(750km走行) | 約4,900円 | 約2,400〜3,400円 |
| 年間コスト | 約58,800円 | 約29,000〜40,000円 |
| 年間の差額 | ─ | 約19,000〜30,000円お得 |
出典: 東京電力エナジーパートナー「EV DAYS」電気自動車の電気代(電気31円/kWh想定)
年間2〜3万円の節約。10年で20〜30万円。悪くはないですが、アクアの燃費の良さが、EVのコスト優位性を相殺しています。「EVにすれば劇的に安くなる」という期待は、ハイブリッド車乗りには当てはまりにくいのが正直なところです。
コンビニで100円の差でも気になる私ですが、この計算を見て「EVに乗り換えるだけでは節約にならないな」と少し冷静になりました。
壁①——マンションで充電できない問題
これが一番の誤算でした。私はこれを調べるまで知りませんでした。
EVの最大のメリットは「夜中に自宅で充電して、翌朝フル充電で出発できる」ことです。でもそのためには、建物に充電設備が必要です。
賃貸マンションの場合、充電設備の設置には管理組合(または建物オーナー)の承認が必要です。 共用部分への設備工事になるため、個人の判断だけでは動けない。「設置したい」と相談しても断られるケースも多いのが現状です。
もし自宅で充電できない場合、近くの充電スポットに毎回立ち寄ることになります。私の住む地域は最寄りのガソリンスタンドですら10km先にあります。充電スポットに頼る生活になると、「ガソリンスタンドが遠い問題」をEVでも引き継ぐことになる。
仮にマンションで充電できないと分かったら——私はEV購入を諦めます。それくらい、自宅充電は前提条件です。
マンション・アパート住まいの方は、EV購入前に必ずここを確認してください。「買ってから気づいた」では遅い。
壁②——テスラの価格と現実の予算
テスラのModel 3かModel Yが欲しいと思っています。でも価格を調べると現実が見えました。
| モデル | 車両価格(参考) | CEV補助金後(参考) |
|---|---|---|
| Tesla Model 3 RWD | 約529万円 | 約465万円前後 |
| Tesla Model Y RWD | 約599万円 | 約535万円前後 |
補助金後でも460〜540万円。私が考えていた予算は300万円。差額は160〜240万円です。
ローンを組む手もありますが、「燃料費で年2〜3万円節約できる一方、ローン返済で月数万円増える」という計算になる。これは合いません。
福井の冬、バッテリーは大丈夫か
もう一つ気になっていたのが冬のバッテリー劣化です。
福井郊外では年に2〜3回、20cm前後の積雪があります。EVはバッテリーが低温に弱く、冬は航続距離が20〜30%落ちるとされています。
大阪への帰省は車で約150km(片道)。往復300km。テスラModel 3の航続距離は約580km(カタログ値)なので、冬でも400km以上は確保できる計算です。大阪往復は問題なさそうです。
ゴルフ場まで片道1.5〜2時間かかることもありますが、それも同様に問題ない距離感です。バッテリー劣化への不安は、実際の数字で見ると「思っていたほど深刻ではない」というのが正直な感想でした。
一点だけ気になるのは、雪道での挙動です。福井の冬は年に2〜3回、20cm前後の積雪があります。今のアクアでも雪道は今でも緊張します。慣れてはいますが、怖さはゼロにはならない。EVが雪道でどう動くのか、実際に乗った経験がまだないので、そこは正直まだわからない部分です。
テスラより現実的な選択肢——軽EV
テスラが予算オーバーの中で調べていると、日産サクラという軽EVの存在を知りました。
| 日産サクラ | |
|---|---|
| 車両価格 | 約254万円 |
| CEV補助金(最大) | 58万円 |
| 補助金後の実質価格 | 約196万円〜 |
200万円を切る可能性がある。300万円の予算に収まります。
ただし航続距離は約180km(WLTC)。買い物や近場の用事なら十分ですが、ゴルフ場まで1.5〜2時間走る私には、充電計画が必要になる場面も出てきます。「近場専用」と割り切れるかどうか次第です。
今すぐは無理。でも将来は本気で考えたい
正直に言うと、今のタイミングでEVに乗り換えるのは難しい状況です。
- 賃貸マンションで自宅充電できない可能性が高い
- テスラは補助金を使っても予算に届かない
- アクアはまだ走る。13万kmでも故障知らず
福井の郊外暮らしは、自然が豊かで心に余裕が生まれます。一方で、買い物一つにも車が必要な生活でもある。そんな環境だからこそ、「いつか充電を気にせず乗れるEVが欲しい」という気持ちは本物です。
試乗で感じた「静かさ」と「加速」の感覚は忘れていません。将来引っ越して充電環境が整ったとき——そのときに本気で検討したいと思っています。補助金制度や充電インフラの動向は、今から追い続けておきます。
EV乗り換えを検討するなら、まずこの3点
- 自宅で充電できるか(賃貸マンションは管理組合に確認必須)
- 補助金後の実質価格が予算に合うか(テスラは補助金後でも460万円〜)
- 日常の走行パターンに航続距離が合うか(軽EVは近距離向け・長距離は計画必要)
この3点がクリアできる環境なら、EVへの乗り換えは十分合理的な選択です。逆に一つでも引っかかるなら、今のガソリン車を乗り続けながら環境が整うのを待つのも立派な判断だと思います。
自動車関連の補助金は、CEV補助金以外にも自治体ごとの上乗せ制度が存在します。まとめて確認したい方はこちら。
出典:東京電力エナジーパートナー「EV DAYS 電気自動車の電気代の目安」(2024)、CEV-PC「クリーンエネルギー自動車補助金」(2026)、Tesla Japan 公式サイト(2026年6月時点)
本記事は、福井県在住の30代会社員(大阪出身)の実体験と調査をもとに作成しています。月3万円のインデックス投資とほぼパスタの自炊生活で資産形成中。ゴルフのスコア100切りとFIREを目指して奮闘中。
著者:たぬき課長
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
EVの話は「お得かどうか」だけじゃなく、自分の生活環境に合っているかどうかが一番大事だと、調べてみて実感しました。同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
補助金や節約にまつわる話は、引き続きこのブログで書いていきます。また読みにきてください。
── たぬき課長
