トップ補助金コラム電気自動車に乗り換えた家族のリアルな声——コストから充電問題まで、3年後の本音
車・移動

電気自動車に乗り換えた家族のリアルな声——コストから充電問題まで、3年後の本音

広告スペース

私はトヨタのアクアに7〜8年乗り続けています。大学院のときに親戚から70万円で譲ってもらった車で、今は福井県の郊外生活に欠かせない足になっています。

ガソリン代は毎月だいたい1万円。通勤には使っていないのにこの金額なので、もし仕事でも使う方なら2〜3万円はかかる計算になりますよね。「EVに乗り換えたら毎月いくら変わるんだろう」と気になって、実際に計算してみました。

ただ正直に言うと、EVが全員にとって正解かというと、そうでもないんです。私のように賃貸暮らしの人間や、地方に住んでいて長距離移動がある人には、「思ったより面倒だった」という落とし穴もあります。

この記事では、EVへの乗り換えをガソリン車オーナーの立場で考えました。コストの話だけでなく、「自分の生活スタイルに合うかどうか」を判断するための材料を整理しています。


まず数字で見る——EVとガソリン車、燃料費の差はどれくらい?

ガソリン車とEVで、月々の燃料費にどれくらい差があるのか。東京電力エナジーパートナーの試算データをもとに整理すると、こうなります。

比較項目 ガソリン車 EV
月々の燃料費(1,000km走行) 約11,300円 約2,000円
年間コスト(1万km走行) 約109,900円 約51,600円
年間の差額 約58,000円お得

出典: 東京電力エナジーパートナー「EV DAYS」電気自動車の電気代(ガソリン170円/L・燃費15km/L・電気31円/kWh想定)

月9,000円以上の差。年間で約6万円。10年乗れば58万円の節約になる計算です。「ガソリン代が半分以下になった」と感じる人が多いのは、数字として正しい。

ただし、これはあくまで自宅で充電できる場合の話です。ここが重要な前提になります。


自宅充電の現実——できる人とできない人

EVの燃料費が安い最大の理由は「自宅で深夜電力を使って充電できるから」です。深夜帯の電気料金(例:27.86円/kWh)を使えば、日産サクラ(軽EV)の満充電コストは620円程度。これが毎日のコストです。

【一戸建て住まいの場合】

比較的ハードルは低め。充電コンセントの設置工事は10万円前後が目安です。「夜に帰ってきてさして寝るだけ」という生活スタイルが成立します。子育て中の家族で送り迎えメインなら、日常的な充電で十分まかなえることが多い。

【マンション・アパートの場合】

これが、乗り換え前に必ず確認しておくべき最大のハードルです。

マンションの共用部分に充電設備を設置するには、管理組合の承認が必要になります。「設置したい」と相談しても、「工事は認められない」と言われるケースも珍しくない。もし自宅で充電できない場合、外部の充電スポットに毎回頼ることになります——それだと「EVは燃料費が安い」という前提がかなり変わってきます。

あなたが今マンション住まいなら、EV購入の前に管理組合への確認を必ず済ませてください。「買ってから気づいた」では遅い。これが唯一の鉄則です。


充電スポットの「不便さ」は本当か?

「充電が面倒そう」というイメージを持つ人は多いんですが、実態はちょっと違います。

日常的な移動——保育園の送り迎え、近所のスーパー、通勤——の範囲なら、ほとんどの人が自宅充電だけで完結します。「ガソリンスタンドに立ち寄る」という行動そのものがなくなる、というのが実際に乗り換えた人のよく言う話。

問題になるのは、長距離ドライブのとき。高速道路のSA・PAに設置されている急速充電器は、30分で80%まで回復できるものの、設置台数が1〜2基というSAはまだ多い。連休中には充電待ちが1時間を超えるケースも報告されています。

「土日に帰省する」「年に数回ロングドライブをする」という家族には、これがストレスになる可能性があります。「近場メインで乗る家族」か「長距離もよく走る家族」かで、EVの向き不向きが大きく変わります。


乗り換えた人の本音——後悔した理由トップ3

EVオーナーのレビューを見ると、後悔の理由として挙げられることが多いのは以下の3つです。

1位:マンションで充電できなかった 事前に確認不足だったケース。「買ってから気づいた」では遅い。

2位:長距離ドライブで充電待ちが発生した 「近場の買い物はいいんだけど、帰省のたびに充電スポットを調べるのが大変」という声。

3位:購入価格が高かった(補助金前) EVはガソリン車より車両価格が高い。ただしここは補助金を使うと話が変わります。


補助金を使うと、購入価格はどう変わる?

EVの「高い」というイメージを大きく変えるのが、CEV補助金(国の補助金)です。

  • 普通車EV:最大130万円補助
  • 軽EV:最大58万円補助
  • V2H充電設備(車から家に電気を送る装置):最大75万円補助

出典: CEV-PC「クリーンエネルギー自動車補助金」

たとえば日産サクラ(軽EV)の車両価格は240万円台ですが、補助金58万円を使えば実質180万円台から購入できます。自治体の上乗せ補助が加わると、さらに安くなるケースも。

「EVは高くて手が出ない」と思っている方は、一度補助金後の実質価格で試算してみることをおすすめします。


まとめ:結局、自分の家族に向いているか?

EVは「全員に正解」の乗り物ではないです。でも、生活スタイルが合う家族にとっては、ガソリン車に戻れないくらい快適になる。

あなたの家族はどちらに近いか、チェックしてみてください。

あなたの状況 EVとの相性 ひとことアドバイス
一戸建てで自宅充電できる ◎ 向いている 夜に差して寝るだけ。ガソリンスタンド不要の生活になる
ガソリン代が月1万円以上かかっている ◎ 節約効果が大きい 年間6万円近く浮く計算。長く乗れば乗るほどお得
日常の走行が片道30km以内 ◎ 充電で十分 通勤・送り迎えがメインなら充電切れの心配はほぼない
マンションで充電設備がない △ 要確認 買う前に管理組合へ。NGなら外部充電頼みになってしまう
週末の長距離ドライブが多い △ 計画が必要 高速SA充電の混雑を見越した行程を組む習慣が必要
初期費用をできるだけ抑えたい △ 補助金で緩和 軽EVなら補助金58万円で実質180万円台〜。試算してみて

「うちは一戸建てで、通勤と保育園の送り迎えがメイン」という家族なら、乗り換えてほぼ後悔しないと思います。逆に「マンション暮らしで週末は遠出が多い」なら、もう少し慎重に検討したほうがいい。

自分の家族の「乗り方」を基準に考えるのが、EV選びで後悔しないいちばんの近道です。


自動車関連の補助金は、CEV補助金以外にも自治体ごとの上乗せ制度が存在します。まとめて確認したい方はこちら。

車・移動関連の補助金を探す


出典:東京電力エナジーパートナー「EV DAYS 電気自動車の電気代の目安」(2024)、CEV-PC「クリーンエネルギー自動車補助金」(2026)、レクサス東京「BEV・PHEV購入者満足度調査」(2024年2月)

本記事は、福井県在住の30代会社員(大阪出身)の実体験と調査をもとに作成しています。月3万円のインデックス投資とほぼパスタの自炊生活で資産形成中。
本記事の情報は2026年6月時点のものです。補助金の金額・申請条件は変更される場合があります。購入前に必ず公式サイトにてご確認ください。

広告スペース

あなたに合った補助金を探しませんか?

年齢・家族構成・住居を選ぶだけで、受給できる可能性のある支援制度が一覧で確認できます。

無料で補助金をマッチングする